7.特殊健康診断
(有害な業務に従事する労働者に対して行う)
当協会では、当日の健診をスムーズに行うために特殊健診の業務歴等の情報を事前に取得させていただいています。
- ◎事前に『特殊健診受診者名簿』をご送付させていただきます。必要事項をご記入のうえ、ご返信ください。
※『特殊健診受診者名簿』の記入方法および業務名については、こちらをご参照ください。
- 特殊健診受診者名簿の記入例[PDF:104KB]
- 業務名一覧・騒音別表[PDF:192KB]
- ◎新規に特殊健診をお申し込みのお客様につきましては、業務歴等の情報をお電話等で確認させていただきます。
- ◎健診当日の受診内容の追加・変更につきましては、ご対応できないことがございますのでご了承願います。
- ◎特殊健診をお申し込みの際には、必ず使用されている化学製品の安全データシート(SDS)で成分をご確認いただき、適切な健診をご受診ください。
化学物質のリスクアセスメントの実施が義務化されました。 ※施行日 平成28年6月1日施行
- ◎リスクアセスメントって
リスクアセスメントは、職場の潜在的な危険性や有害性のリスクを認識し、起こりうる健康被害や災害の可能性を評価することです。 - ◎リスクアセスメントは必要なの
事業者が自主的に自社で使用している化学物質の使用状況やその有害性をしっかり把握し、起こりうる健康被害や災害を未然に防ぐために必要です。 - ◎対象となる事業場は
業種や事業規模に関わらず、対象となる化学物質の製造・取扱いを行うすべての事業場が対象になります。 - ◎対象となる化学物質は
安全データシート(SDS)通知物質(673物質)が対象です。
- ※安全データシートとは、有害性のおそれがある化学物質を含む製品を他の事業者に譲渡又は、提供する際に、対象化学物質等の性状や取り扱いに関する情報を提供するための文書。
-
◎リスクアセスメントって具体的に何するの
リスクアセスメントの対象とする業務や化学物質を洗い出し、特定された危険性や有害性についてリスクの見積りを行います。その後にリスクの除去や低減措置を検討し、実施します。 - ◎リスクアセスメントを実施するには
リスクアセスメントを導入する際の実施体制を整える必要があります。実施体制の整備や詳細なリスクアセスメント手法の導入など、技術的な助言を得るために外部の専門家(労働衛生コンサルタント、労働安全コンサルタント、作業環境測定士、インダストリアル・ハイジニストなど)の活用が望まれます。
じん肺健診
健診 種別 |
健診対象業務 | 検査内容 | 健診時期等、備考 | |
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一 次 検 査 |
粉じん作業 | 作業歴・既往歴及び業務歴の調査 | 就業時、離職時、 3年以内毎 |
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自覚症状・他覚所見の有無の検査 | ||||
胸部エックス線直接撮影 | ||||
二 次 検 査 |
肺機能検査 (スパイロメータ) |
管理区分2 | 1年以内毎(粉じん作業) | |
3年以内毎(常時非粉じん作業) | ||||
管理区分3 | 1年以内毎 |
※じん肺健診において上記の他に、じん肺管理区分が管理2または管理3の方は「胸部マルチスライスCT検査」と「喀痰細胞診」を行う必要があります。
有機溶剤健診
健診 種別 |
健診対象業務 | 検査内容 | 健診時期等、備考 | |
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基 本 検 査 |
有機溶剤を取り扱う作業またはそのガス、蒸気を発散する屋内作業場等における業務 | 基本健診(全溶剤) | 業務歴および既往歴の調査、自他覚症状の有無の検査、作業条件の簡易な調査 | 雇入時、配置替え時、 その後6月以内毎 |
使 用 剤 毎 の 追 加 検 査 |
トルエン | 尿中馬尿酸 |
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キシレン | 尿中メチル馬尿酸 | |||
1・1・1-トリクロルエタン | 尿中トリクロル酢酸 | |||
N・N-ジメチルホルムアミド | 尿中N-メチルホルムアミド、 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP) |
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ノルマルヘキサン | 尿中2・5-ヘキサンジオン | |||
クロルベンゼン | 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP) | |||
オルトージクロルベンゼン | ||||
1・2-ジクロルエチレン | ||||
クレゾール | ||||
エチレングリコールモノエチルエーテル | 貧血検査(赤血球数、血色素量) | |||
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート | ||||
エチレングリコールモノ-ノルマル-ブチルエーテル | ||||
エチレングリコールモノメチルエーテル | ||||
ニ硫化炭素 | 眼底検査 |
鉛健診
健診対象業務 | 検査内容 | 健診時期等、備考 |
---|---|---|
鉛等を取り扱う業務またはその蒸気、粉じんを発散する場所における業務 | 業務歴および既往歴の調査、自他覚症状の有無の検査、作業条件の簡易な調査 | 雇入時、配置替え時、 6月以内毎(1年毎)
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血中鉛の量及び尿中デルタアミノレブリン酸の量の既往の検査結果の調査 | ||
自他覚症状の有無の検査 | ||
血中鉛の量及び尿中デルタアミノレブリン酸の量の検査 |
特定化学物質等健診
健診対象業務 | 検査内容 | 健診時期等、備考 |
---|---|---|
エチルベンゼン、溶接ヒューム、弗化水素、クロム酸、コールタール等を製造、または取り扱う業務(他の物質についてはお問 い合せ下さい) | 業務歴および既往歴の調査、自他覚症状の有無の検査、作業条件の簡易な調査など | 雇入時、配置替え時、 6月以内毎 |
石綿健診
健診対象業務 | 検査内容 | 健診時期等、備考 |
---|---|---|
石綿等を製造、または取り扱う業務(従事させたことのある労働者で現に使用している者を含む) | 業務の経歴の調査、石綿によるせき、たん、息切れ、胸痛等の他覚症状又は自覚症状の既往歴の有無の検査、せき、たん、息切れ、胸痛等の他覚症状又は自覚症状の有無の検査、胸部エックス線直接撮影 | 雇入時、配置替え時、 6月以内毎 |
情報機器作業健診
健診 種別 |
健診対象業務 | 検査内容 | 健診時期等、備考 |
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情報機器 作業健診T |
情報機器作業 (パソコンやタブレット端末等の情報機器を使用して、データの入力・検索・照合、文書・画像等の作成・編集・修正等、プログラミング、監視等を行う作業) |
業務歴・既往歴の調査、自覚症状の有無の検査、視力検査(5m・近見)、眼位検査、調節機能検査、筋骨格系に関する検査 | 配置前 1年以内毎 |
情報機器 作業健診U |
業務歴・既往歴の調査、自覚症状の有無の検査、視力検査(5m・近見)、筋骨格系に関する検査 | 配置前 1年以内毎 |
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情報機器 作業健診 配置前 |
業務歴・既往歴の調査、自覚症状の有無の検査、視力検査(5m・近見)、眼位検査、調節機能検査、屈折検査、筋骨格系に関する検査 | 配置前 1年以内毎 |
振動障害健診
健診対象業務 | 検査内容 | 健診時期等、備考 |
---|---|---|
振動工具取り扱い業務 | 業務歴及び既往歴の調査 | 雇入時、配置替え時、 6月以内毎 |
自他覚症状の有無の検査 | ||
運動機能検査、末梢循環機能検査、血圧測定 | ||
末梢神経機能検査等 |
その他の主な特殊健診
頸肩腕障害健診 | 雇入時、配置替え時、6月以内毎 |
高気圧健診 | |
紫外線赤外線健診 |
- ※ご不明な点は、遠慮なくご相談ください。